業務推進力を高める秘訣: 量と粒度のバランス

忙しいのに、進んでいる気がしない理由

最近、自分の中で強く意識していることがある。

「業務推進力をつけたい。」

自動車メーカーでシステム開発の仕事をしている。
それなりに忙しい。

でも正直なところ、

「成果を出している実感」
「自分がプロジェクトを前に進めている実感」

が、あまりない。

忙しいのに、進んでいない感じ。

同年代の会社員なら、一度は思ったことがあるのではないだろうか。


仕事は二つの軸で考えられるのではないか

そこで考え始めた。

仕事は、二つの軸で捉えるべきなのではないか。

  • 可処分時間という“量”の軸

  • 業務規模という“粒度”の軸

どちらか一方では足りない。


① 可処分時間という「量」

ここで自分がよく使うのがお金の比喩だ。

1日に会社にいる時間は、いわば手取り収入。

でも、手取りがそのまま全部自由に使えるわけではない。

家賃や通信費のような固定費がある。

仕事も同じだ。

  • 定例会議

  • 相談対応

  • 毎日のルーティン

これらは固定時間。
自分ではなかなかコントロールできない。

だから、

在社時間 − 固定時間 = 可処分時間

これは

手取り − 固定費 = 可処分所得

とよく似ている。

大事なのは、
「なんとなく」ではなく、正確に把握すること。

以前の自分は、

「今日はたぶん3〜4時間くらい作業できるだろう」

と、かなり曖昧だった。なんなら可処分時間を意識したこともほとんどなかった。

実際に書き出してみると、

思ったより少ない日もあれば、意外と確保できている日もある。

まずは現実を知ること。

量がわからなければ、配分もできない。

仮に可処分時間が4時間なら、30分単位で8スロット。

「今日は8回しか前に進めない」

そう思うと、時間の重みが変わる。

あなたの可処分時間は、1日何時間あるだろうか。


② 業務規模という「粒度」

ただ、時間の量がわかっても、それだけでは進まない。

もう一つ必要なのが、業務規模の軸。

主眼はシンプルだ。

業務を「30分で動けるレベル」まで分解すること。

ゴールを明確にする。
マイルストーンを置く。
そこから逆算する。

そして最終的に、

「30分あれば、これが進む」

という行動レベルまで落とす。

ここまで分解できていないと、

可処分時間があっても、手が止まる。

逆に、タスクが30分単位まで落ちていれば、
スロットに素直に乗せられる。

粒度を整えることは、
時間を活かすための準備だと思っている。


両輪が噛み合うとき

可処分時間は「量」。
業務規模は「粒度」。

量だけあっても、粒度が粗ければ動けない。
粒度だけ整っても、量を見誤れば破綻する。

この二軸を両輪として回す。

自動車も、タイヤのサイズや回転が合っていなければスムーズに走らない。

仕事も、設計が噛み合っていなければ前に進まないのかもしれない。


まだ試行錯誤中

正直、まだ完璧ではない。

会議が増えれば可処分時間は減るし、
タスク分解が甘い日はスロットが空回りする。

それでも以前よりは、

「今日は本当に何時間使えるのか」
「この仕事は30分で動かせるか」

と、立ち止まるようになった。

業務推進力は、気合いではなく設計かもしれない。

明日もまた、
量と粒度の両輪を意識して回してみようと思う。